バラ

バラの花言葉

花にはそれぞれ「花言葉」というものがありますね。例えばひまわりには「光輝」、朝顔には「愛着」などがありますが、女性に贈る花として定番であるバラには、どんな花言葉があるのでしょう。一般的に知られているバラの花言葉は、「愛」や「恋」です。好きな女性に贈る花としてはぴったりな花と言えますが、花の色によっても花言葉に違いがあります。バラと言えば、赤ですよね。赤いバラの花言葉は「情熱的」「美しさの象徴」などです。清楚なイメージの白いバラは「純潔」「心からの尊敬」、愛らしいイメージのピンクのバラは「上品」「温かい心」「美しい少女」、また「病気の回復」という言葉もあります。黄色のバラは、「友情」「献身」という花言葉の他に、「別れよう」「不貞」「嫉妬」などとマイナスの意味を表す言葉もあります。また花色の組み合わせによっても花言葉に違いがありますよ。赤いバラの中に白いバラを添えた場合、「温かい心」や「和合」という花言葉になります。黄色のバラの中に赤いバラを添えた場合は、「どんなにあなたが不実でも・・・」また、色の組み合わせではなく、3本の蕾のバラと1本の花の場合は「あのことは永遠に秘密」、2本の花と1本の蕾の場合は「あのことは当分秘密」などという言葉になります。色々調べてみると、おもしろいですよね。花言葉を詳しく知っている人は少ないかと思いますが、プレゼントとして贈る時に、このような花言葉を添えて贈ってもお洒落ですね。

青いバラ

バラには色々な種類がありますが、バラといえば赤やピンク、黄色や白などが一般的ですよね。ところが2004年、お酒で有名なサントリーが、世界初の「青いバラ」を作ることに成功し、2009年には販売を開始すると発表したのです。植物の花の色を決めている色素には色々な種類があり、そのうち青色の色素で重要なものが「デルフィニジン」というものです。バラにはこのデルフィニジンが含まれておらず、既に開発されている、紫色のような青っぽいバラにも、この色素は発見されませんでした。このようなことから、青いバラは、実現不可能な幻のバラとして、語り続けられてきたのです。この不可能といわれてきた青いバラについて、サントリーはオーストラリアのフロリジン社と共同して、1990年から研究に着手しました。この研究の過程で、ペチュニアなどに含まれるデルフィニジンを使って青いカーネーションの開発に成功しました。その後、バイオテクノロジーを用いた開発が進み、パンジーのデルフィニジンを作る遺伝子をバラに組み込んで機能させ、デルフィニジンを持っている青いバラを作り出すことに成功したのです。たくさんの研究者によって、長年かかって生み出された青いバラ。これまでになかった珍しい青いバラは、特別な人へのプレゼントにも喜ばれること間違いなしですよね。もちろん自宅やお店、オフィスなどを飾ってみても、とても素敵です。発売後は、是非一度青いバラの美しさを楽しんでみましょう。

バラの種類

プレゼントとして最適な花であるバラですが、その種類は驚くほど多く、バラの歴史はとても古いのです。バラは、大きく分けると「オールドローズ」と「モダンローズ」とに分けられます。オールドローズは、野生のバラも含めて、1867年以前に作られたものをさします。ヨーロッパの庭園で栽培されていたオールドローズは、切花としてではなく、つるや茎までバラ全体の姿を楽しむことを目的とされていました。モダンローズは1867年以降に作られたバラで、1年に1度しか咲かないオールドローズと違い、長く花を楽しむことができる四季咲きが多いということが大きな特徴です。現代では、丈夫で育てやすいモダンローズが良く知られていますが、モダンローズの中でも、色々な系統があります。モダンローズの代表的なものは、ハイブリッドティー系です。四季咲きで10cm以上の大輪の花をつけるバラです。色の種類は豊富で、5月から11月頃まで花を咲かせます。最近日本で人気があるのはイングリッシュローズです。オールドローズとモダンローズの交配によって生まれたイングリッシュローズは、両者の良い部分を受け継いでいます。オールドローズのクラシカルな花の形と良い香り、モダンローズの多彩な花色があります。日本で知られるようになってからは、まだ10年程度ですが、その種類は100種類以上ありますよ。花壇の演出に最適なのは、フロリバンダ゙系です。四季咲きで5cm〜8cmの中輪の花をつけるバラです。色や形は多種多様です。黄色からピンクになり、やがて赤色になる「マスケラード」という品種のように、色が変化するバラも、フロリダパンダ系の特徴です。